藤井博
1942年岐阜県生まれ。1968年武蔵野美術大学油絵学科卒業。1970年、生肉と鉛を用いたインスターレション作品《「波動」1(肉・鉛・地)》でデビュー。以後、相互に浸透し合う、存在するものの内と外とを、身体による行為性・視覚性から捉え直す作品群を一貫して制作し、安直な人間的枠組みや意味性を破壊しながら、人間と自然の真の「多重の関係性」を現出させる試みを続けている。
主な展覧会に、2018年「わたしの穴 21世紀の瘡蓋」(Space23℃、東京)、2018年「反動」(Space TGC、東京)、2016年「知覚現実 – 視覚性 – 絵画」(SPC Gallery、東京)、2012年「写真によるスペース戸塚 ’70」(横田茂ギャラリー、東京)、2009年《「浮遊する視線性は…」 ’09.6》(Space23℃、東京)、1999年「視層絵画 – Sight Strata Painting」(ギャラリー檜、東京)、1996年《「空間質」 ’96.2》(IBM川崎市民ギャラリー、神奈川)、91年《「ためられる時間・空間質」 ’91.6》(ときわ画廊、東京)、1988年「現代美術としての映像表現」(目黒区美術館、東京)、1984年《「内へ」・「外へ」 ’84.7…みうるもの…》(ギャラリー檜、東京)、1978年「人間と自然の復権」(東京都美術館、東京)、1977年「Body as a Visual language」(真木画廊、東京)、1975年《「交差」・「…物的な」Ⅲ》(田村画廊、東京)、1973年《 ’73「点展」(置・域)》(汲沢団地、神奈川)、1973年「京都ビエンナーレ」(京都美術館、京都)、1971年《「石」 ’71.12》(田村画廊、東京)、1970年「スペース戸塚 ’70」(スペース戸塚、神奈川)、1970年《「波動」1(肉・鉛・地)》(田村画廊、東京)など多数。2009年、第6回武蔵野美術大学建築学科芦原義信賞受賞。